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恩師の言葉

これまでの人生の中で、僕はいろんな先生に出会ってきた。
幼稚園の先生、小学校の先生、中学、高校、大学、写真の専門学校、数に加えていいかわからないけど、自動車教習所の先生もいた。

近年のSNSの普及で、懐かしい友人と繋がることもあるけど、実は最近、中学1年生の時の吹奏楽部の顧問だった、佐藤憲一先生(八戸では知る人ぞ知る、通称 【サトケン】先生)とfacebookで繋がった。

最後にお会いしたのがドイツに来る前に、八戸で開催したソロリサイタル。もう11年も前のことです。
ちゃんとしたホールではなく、お寺という場所で開催した、僕にとっては記念すべき八戸での最初で最後のソロリサイタル。

普段は祭壇が組んであるステージのもう目と鼻の先に一列目の席があり、当日は200人くらいのスペースに、追加で椅子を用意しなければいけないくらい大勢の人が来てくださいました。

佐藤先生は、確か前から3列目の真ん中あたりに座っておられたので、すぐにわかりました。先生は目を瞑って僕の演奏を聴いてくださっていました。
その姿がとても印象強く残っています。

先生に挨拶がてら、近況とこれまでのことをチャットでご報告させていただきました。そして先生の近況も聞かせていただきました。

先生は八戸の一般バンドの常任指揮者に就任し、23年ぶりに演奏会の舞台に立ったことを知りました。

先生からこの写真をいただきました。

僕にとっても、八戸の吹奏楽ファンにとっても、こんなにシビれる見出しはありません(笑)

余談ですが、先生には一つ(正確には多数)の伝説があります。
それは、あまりにも指揮に熱が入るので、地元の公会堂の指揮台の裏は、補修の跡がいっぱい。先生が指揮中に、足の力で指揮台を壊してしまうということで、コンクール以外で公会堂で指揮をするときは、指揮台が撤去されてしまうということ。それだけ音楽にのめり込み、情熱を持って指揮をされていた先生です。

僕は1年生の時だけでしたが、合奏の時の先生の気迫はものすごく、小学卒業したばかりの12、3歳の子供には、これまでに体験したことのないオーラというか、話をするときも緊張していたのを覚えています。

でも先生は怖い先生ではく、生徒思いの優しい先生です。
きっと多くの元教え子たちに今でも慕われているのはそういった先生のキャラクターをみんなわかっているからなんだと思います。

先生とのチャットでのやり取りの中で、やはり先生の暖かさを感じました。

約1年前に、ベルリンで大学の恩師である小田桐先生にお会いして、色々お話しさせていただいた時でもそうでしたが、恩師の言葉っていうのは不思議な力があります。人生の道しるべといっても過言ではなく、心に響くこと、心のモヤモヤを晴らしてくれる魔法の言葉、そういう風に思います。

もしトロンボーンが満足に演奏できるようになったら、サトケン先生とまた、同じ舞台に立ちたい。そして、先生の指揮でソロを吹きたい。
心からそう思いました。

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© 2017 Kohei Hirotsu Photography

テーマの著者 Anders Norén

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